2025年11月10日から13日にライトキューブ宇都宮にて開催された、日本機械学会マイクロ・ナノ工学部門主催の「第16回マイクロ・ナノ工学シンポジウム」において、電子・機械部門 マイクロナノ工学研究室 助教の髙田裕司が「若手優秀講演表彰」を受賞しました。
本研究では、「培養した組織の“物理的な変化”をリアルタイムに観測」するシステムを開発しました※1。従来、培養組織の機能や状態を調べるには、組織を固定・破壊し、細胞を取り出して解析する必要がありました。そのため、細胞の増減過程や漸次的な動的変化を追跡することは困難であります。
本システムでは、微細加工技術を用いた小型センサを細胞培養装置に統合することで、微弱な電気信号を読み出すことが可能です。これにより、組織を傷つけることなく定量的に動的変化をリアルタイムに追跡できるようになりました。
本システムは、生体機能を模倣できるため、薬効評価や毒性試験にも応用可能です。そのため、将来的には、実験動物を代替する評価システムとして利用されることが期待されます。動物実験は倫理的に問題がありますので、このシステムを高度化させることで実験動物を使わない未来を実現したいと考えています。
本研究は、JSPS科研費 JP23KJ1230、AMEDの課題番号JP25mk0121323、群馬大学重点支援プロジェクトG2、群馬大学重点支援プロジェクトG3の支援を受けて実施されました。研究グループでは、今回の受賞を励みに、医療やバイオ分野の発展に貢献するマイクロ・ナノサイズの「生体模倣システム」をさらに追究し、最先端技術の社会実装を目指してまいります。
※1 「マイクロ流体デバイスを用いた重層化表皮モデルのインピーダンスによる形態評価」髙田 裕司、請地 直泰、田中 有弥、鈴木 孝明
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