- 実施者
- 未来創生塾 塾長 野田玲治(化学システム工学准教授)
- 連携・協力先
- 桐生市・桐生商工会議所・桐生市教育委員会・企業、団体、個人等
- 発足
- 2012年4月
- ポイント
- 地域一体化による分野横断的な教育を、年間通して親子へ提供しています
概要
2012年より地域一体化によって実現した、主として小学生とその保護者を対象とした実践的教育プログラムです。産官学民一体化により、分野横断的な教育を継続的に提供し、感性豊かなイノベーション人材の育成と、繋がり強化による地域創生を目的としています。
活動内容
年間を通して体系的なカリキュラムを構成し、体験と同時に知識を与えること、五感を刺激することを重視しています。
① わが街発見!文化編 桐生の伝統文化に触れ、郷土の心を認識する
② わが街発見!歴史編 桐生の歴史に触れ、協働の魅力を再発見する
③ わが街発見!産業編 地元企業の見学、魅力ある地元企業を紹介する
④ わが街体験!自然編 桐生の持つ資源を活用し、感性を育む
⑤ わが街体験!工学編 実験や工作などを通して工学の魅力を体験する
⑥ わが街体験!芸術編 絵画等を通して、未来社会に必要な感性を育む
⑦ わが街体験!国際編 海外研修や留学生との活動で国際感覚を身につける
⑧ わが街発見!社会編 未来を考え、地域活性化、地域間連携に取り組む
⑨ わが街体験!福祉編 老人とのふれあいを通して高齢者を理解すると同時に高齢者の活性化
開催報告
本プログラムは、2012年の開始以来、産官学民が連携して分野横断的な学びを提供し、地域一体となった教育モデルとして着実な成果を上げています。毎年、年間約260名の塾生を対象に、文化・歴史・産業・自然・工学・芸術・国際・社会・福祉の9分野から成る体系的なカリキュラムを60回以上実施し、多様な体験を通して五感を刺激しながら、地域理解と創造的思考力を育む教育を継続してきました。これにより、子どもたちの意欲の向上、郷土への関心深化、コミュニケーション力の強化など、多面的な成長が見られています。
また、地元企業や文化施設、大学、市民団体など多様な主体が協力することで、地域全体の関係性が強化され、親子にとっても「地域の大人とつながる経験」が積み重ねられている点は大きな成果です。特に産業編・自然編などの体験活動は、将来の進路や職業観に影響を与える貴重な学びとなり、国際編では留学生との交流を通してグローバル感覚を育成しています。
さらに、希望する市内小学校への出前授業として、低速電動バスMAYUを活用した自然・環境・まちづくり教育を毎年10校程度で実施しており、塾外にも教育効果が広がっています。これらの継続的な取り組みにより、感性豊かなイノベーション人材の育成と、地域内のつながりの強化が進み、地域創生に寄与する実践型教育として高い評価を得ています。


