理工学府環境創生理工学教育プログラム 博士前期課程1年 コンクリート工学研究室(小澤・小山研) 羽生隼さんがセメント技術大会で優秀発表者賞を受賞しました。
第78回セメント技術大会は、2024年5月15日から17日の3日間、東京赤坂インターシティカンファレンスで開催されました。セメント協会では若手研究者・技術者の研究奨励のため、35歳以下の講演者を対象に、「セメント技術大会優秀講演者表彰」を実施しています。2002年から行っている本表彰は、①講演要旨のわかりやすさ、②プレゼン資料の表現、③発表の方法、④時間配分の適切さ、⑤発表時間、⑥質問に対する回答の的確さ、⑦発表態度、⑧研究内容のレベルについて審査を行い、特に優秀と認められた講演者に対し授与しています。第78回セメント技術大会では、審査の結果,選考対象106名の中から17名を優秀講演者に選出されました。
羽生さんの研究は、「火災時における若材齢高強度コンクリートの爆裂性状評価」と題して、施工中の高強度コンクリートの火災時における爆裂リスクについて、リング拘束加熱試験を用いて検証しました。使用したリング拘束加熱試験法は、小澤・小山研で開発された試験手法であり、日本コンクリート工学会の試験基準となっています。検討の結果、試験体の作製後、43日までにおいて材齢の経過とともに爆裂リスクが上昇することを明らかにしました。この研究によって、コンクリート構造物を施工中の火災についても対応が必要であることを明らかにしました。今回の成果は、施工中のコンクリート構造物が火災被害を受けた場合の使用可否の判断基準の構築と補修工法の検討につながるものです。
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論文タイトル「火災時における若材齢高強度コンクリートの爆裂性状評価」
関連リンク:https://www.jcassoc.or.jp/kenkyuujo/02_gijutushien/0201_gijutsutaikai.html
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