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国立大学法人群馬大学 理工学部・大学院理工学府
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お知らせ

環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の野口直暉君が、第54回日本水環境学会年会優秀発表特別賞(クリタ特別賞)を受賞、学会誌に受賞記事が掲載されました。

 水環境微生物研究室(伊藤研究室)博士前期課程2年生の野口直暉君が、第54回水環境学会年会優秀発表特別賞(クリタ特別賞)を受賞しました。本賞は、新型コロナウイルス感染拡大により第54回日本水環境学会年会(2020年3月16日~18日)の開催が中止されたため、年会優秀発表賞の一次審査の通過者を対象に選考委員会が講演要旨原稿を審査し、年会優秀発表特別賞(クリタ特別賞)として授賞したものです。また、受賞者の中から選抜され学会誌に受賞記事が掲載されました。

 受賞題目は「塩素消毒後の細菌の感潮域における再活性化」であり、下水処理場で塩素消毒された細菌が放流後、感潮域で塩濃度変化を受けることを想定し、塩濃度変化が細菌の不活化や再活性化に与える影響について検討した研究です。河口や沿岸域は海水浴等のレクリエーションエリアとして利用される一方で、複数の下水処理場からの放流水が流れ込み、汚染が懸念される場所でもあります。また、都市河川の中には河川水中に占める下水処理水の割合が50%を超えるものもあり、下水処理水が河川に及ぼす影響は少なくありません。
 研究の結果、塩素消毒後の大腸菌は塩濃度変化により生菌数が増加し、再活性化が示されました。また、この結果を裏付けるように、塩素消毒後の大腸菌を実際の感潮域に浸漬した実験でも、生菌数の増加が確認されました。本研究で得た知見は、塩素を用いた消毒方法の正しい理解や水質基準の見直しに繋がることが期待されます。
 本受賞は、野口直暉君が再活性化現象を明らかにするために工夫を重ねて丁寧に実験を行い、実験室と現場(実際の感潮域)をつなぐ実験を重ねた成果です。


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