卒業生の進路について(令和元年度)
先輩の声
多種多様な意見を出し合い、答えを見つける
窪田 夏美
(静岡県立吉原高等学校出身)
学科選択の理由は?
ものを作ったり、図画工作が好きで、将来はもの作りができる仕事に就きたいと考えていました。それと、小さい頃から車やバイクが身近にあり、その影響から車が好きになり、自動車の開発に関する勉強がしたいと思ったからです。
研究テーマは?
バイオ燃料を用いた際に生成するディーゼルエンジンデポジットの研究をしています。ディーゼルエンジンを用いて、軽油とバイオディーゼル燃料を使用した時では、シリンダヘッドに付着する堆積物堆積挙動や生成メカニズムにどのような違いがあるかを調べています。
大学で獲得した勉強の方法論は?
高校のときとは違い、友達同士で集まって勉強することが多くなりました。わからないことは教えあったりできるし、多種多様な意見を取り入れて答えを導き出すことができると思います。
どんな分野の仕事を考えていますか?
自動車に関する仕事に就きたいと考えています。今行っているエンジンの研究を活かした研究開発ができる仕事に就ければと思っています。
それぞれの科目を関連付け、つながりを意識する
林 佑美
(群馬県立高崎女子高等学校出身)
学科選択の理由は?
高校の授業の中でも物理がとても面白く感じていました。将来は物理の知識を応用して様々なものを作りたいと思い、もの作りの基礎となることを一通り学べるこの学科を選びました。
研究テーマは?
自動車や精密機器等の部品の接点に使われている銀めっき膜が、めっきした直後に結晶配向性が変化するという現象(セルフアニーリング現象)の解析をしています。結晶の向きが同じ方向に変わるのはどうしてなのか、どのようにして一定の向きに向いているのかということを観察して、解析する研究を行っています。
大学で獲得した勉強の方法論は?
高校の時とは違いそれぞれの科目を個々に勉強するのではなく、関連付けて勉強することが大事だということに気づきました。そのつながりを意識しながら勉強をしています。
どんな分野の仕事を考えていますか?
新たな医療機器を構成する材料の研究開発に携わっていきたいです。大きな機器だけでなく、実際に患者さんの体内に触れるような機械の開発も出来ればと考えています。
大学時代を輝かせるのは君次第!
群馬県庁 下水道総合事務所
佐藤 茜
機械システム工学科
(平成25年度卒業)
群馬県立前橋女子高校出身
機械技師として入庁し、現在下水処理場の機械設備工事の発注及び監督業務に携わっています。
大学時代は縄文土器(セラミック材料)の粘土と砂の配合割合の変化による曲げ強度及び破壊靭性値の変化を材料力学の観点で研究していました。
学生時代を通じて時間の使い方の大切さを学びました。大学は高校までと異なり、選択する教科もバイトやサークル選びも全て自分で決めなければいけません。そのため、4 年間を有意義なものにするかどうかは自分自身にかかってきます。
また、人との出会いの大切さも非常に感じました。年齢幅も広く、さまざまな地域から来た同級生や先輩、後輩や先生方との関わりの中で新たに知ることがたくさんあるはずです。
機械科はJABEEに認定されているため、授業の質が非常に良いです。頑張る人には先生方もきちんと向き合ってくださいます。これが就職率の良さにもつながっているのではないでしょうか。また、GFL の加入によってさらに知的好奇心が刺激されることでしょう。群馬大学で充実した学生ライフを過ごしてみませんか?
広い視野と知的好奇心をもとう
コニカミノルタ株式会社
開発統括本部 バイオヘルスケア開発室
吉原 由佳
機械システム工学専攻
(平成18年度博士前期課程修了)
埼玉県立熊谷女子高校出身
コニカミノルタは創業以来培ってきた多彩な技術を活用して、情報機器や産業用光学システム、医療用画像診断システムなど、さまざまな分野の事業を展開しています。私の所属部署はヘルスケア領域で新規事業の立ち上げを行っており、私は細胞検出ソフトウェア開発を担当しています。
ものづくりの技術を学びたいと思って機械システムを選び、ヒトの把持( 物を掴む) 動作に関する研究を行っていました。授業を通してメカ・エレキ・ソフトと幅広い分野の基礎を習得できたことで、研究で問題にぶつかったときも様々な角度からアプローチすることができました。広い視野で問題を追及し解決策を考えることは、現在の業務でも重要で大いに役立っています。
大学は興味の幅を広げてくれる場所です。様々なことにどんどんチャレンジして、学び、体験してください。大学での専門性をそのまま仕事に活かせる機会は少ないかもしれませんが、大学で培った経験がきっと未来の自分を助けてくれるはずです。