群馬大学理工学部

知能機械創製理工学教育プログラム修了生の飯田泰基君(鈴木孝明研究室)が、Sensors and Materials Young Researcher Paper Award 2019を受賞しました。

 2020年4月10日、知能機械創製部門マイクロナノ工学研究室(鈴木孝明教授)の飯田泰基君(2020年3月博士前期課程修了。現・日本精工株式会社)が、Sensors and Materials誌のYoung Researcher Paper Award 2019を受賞しました。
 同賞は、2019年の一年間にSensors and Materials誌に掲載された約350件の論文の中で、40歳以下の若手研究者が筆頭著者の論文を対象として、もっとも優秀な一報が表彰されるものです。

【受賞対象論文】
Fabrication of Solidified Ionic Liquid with 3D Microstructures and Its Application to Vibration Energy Harvester,
(3次元微細構造を有するイオン液体ゲルの作製とその振動発電応用)
Taiki Iida1, Takuya Tsukamoto1, Kazumoto Miwa2, Shimpei Ono2, and Takaaki Suzuki1*,
(1 Gunma University,2 Central Research Institute of Electric Power Industry)
Sensors and Materials, Vol.38, pp.2527-2539, 2019.

(オープンアクセスのため、どなたでも論文全文をご覧頂けます。)

 受賞対象となった研究は、IoT(Internet of Things)社会の実現に向けて、無線センサネットワーク内のセンサ一つ一つに組み合わせて電力を供給するための超小型電源に関するものです。環境中の微小エネルギーから、μW~mW級の発電を行います。本研究では、表面にイオンを固定化するイオン液体ゲルを機能材料として用いた振動発電技術が応用されており、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:マイクロマシン)技術に基づいた3次元リソグラフィ法を用いて、マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)サイズの周期的な微細立体構造をイオン液体ゲルの表面に構築することで、発電性能を向上するという点が特徴です。
 本研究は、JST戦略的創造研究推進事業さきがけ「微小エネルギーを利用した革新的な環境発電技術の創出」研究領域において、群馬大学・鈴木孝明教授と電力中央研究所・小野新平上席研究員との共同研究成果に基づいており、現在は、JST戦略的創造研究推進事業CRESTにステップアップし、「MEMS振動発電を用いたパーペチュアル・エレクトロニクス」(東京大学 年吉洋教授、静岡大学 橋口原教授、群馬大学 鈴木孝明教授)として実施中の成果の一部です。

【参考サイト】
Sensors and Materials誌WEBサイト
  Sensors and Materials Young Researcher Paper Award 2019 発表(PDF)
  最優秀賞受賞の飯田君のコメント(PDF)
文部科学省「ナノテクノロジープラットフォーム」事業 微細加工ナノプラットフォーム ニュース
マイクロナノ工学研究室(鈴木孝明教授)WEBサイト