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国立大学法人群馬大学 理工学部・大学院理工学府
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社会連携・地域貢献活動

太田キャンパスにおけるリカレント教育講座の取組み
実施日
2022/07/25~2022/09/23
実施者
理工学府産学連携推進部門
連携・協力先
群馬県太田市・地域産学官連携ものづくり研究機構(MRO)
発足
2017年度(平成29年度)から実施。本年度で6年目
ポイント
学内リカレント事業の先駆け。産業界との密接な連携。

概要

関東4位という途方もない工業出荷額を誇る太田市に、群馬大学太田キャンパスが開設されて15年が経ちます。それ以来、産官学研究拠点として、つねに時代の要請に応えながら太田キャンパスは運営されてきました。
本事業は、その太田地区を中心とする近隣企業で働くみなさまを対象とし、理工学の基礎の学びなおし、または新たな修得を目的としています。
リカレント教育はいまや国を挙げての重要施策となっています。それを先取りする形でスタートした本事業は、群馬大学の中でも先行ケースとして紹介され、ここ数年は理工学府エレクトロメカニクス教育研究センターとも連携しながら事業を進めています。

活動内容

本年度(2022年度)は、7月25日(月)~9月23日(金)の7週間にわたり対面で実施されました。
社会人のみなさんのお仕事帰りの時間をねらって18時から21時までの開講とし、ひとつの講座は月曜から金曜まで90分の講義5回(実習は180分の講義5回)で構成されます。
講師は太田キャンパス教職員を中心とし、桐生キャンパス教職員のみなさまにもご協力いただきながら運営しています。
「プラスチック材料」「金属材料」「流体力学」など群馬大学教員の専門性を生かした座学9講座と、「機械工作実習」「デジタルものづくり」など実践的ものづくり実習6講座を開講しました。少し変わったところでは「専門英語で学ぶ熱力学」など、日本人ビジネスマンが海外出張やメールのやり取りで役立てられる講座も用意しています。

開催報告

本年度は特にデジタル人材育成強化を掲げ、「3次元CAD超入門」「デジタルものづくり」を新たに開講し、これまで最大の全15講座での実施となりました。
CADとは「コンピュータ支援設計」のことで、コンピュータ内で立体の部品を設計していくソフトです。実物を作る前にソフト上で部品を組み立てて不具合を確認したり、完成品の強度や性能を予測することもできます。リカレントで利用しているのは近隣企業の多くが採用しているCADソフト「Solidworks」です。その基礎から学べる「3次元CAD入門」は大変大きな反響をいただいています。
参加者アンケートを見てみると、「スキルアップに」という予想通りの回答以外にも、「自社への3次元CAD導入前の調査に」「取引先が導入しそれに対応するため」「社員教育として活用できないか調査に」といった回答も見られ、3次元CADの導入がすすむものづくり現場の実情が見えてきます。その要望に応えるべく、本年度は講座を「3次元CAD【超】入門」と「デジタルものづくり」に分割・強化し、前者では入門者を対象とした初歩的な内容を、後者ではCAD経験者を対象に3次元データ作成からNC(数値制御)工作機械での加工まで一気通貫のモノづくりを学ぶ内容を設定しました。
これからも、めまぐるしい社会の変化に対応すべく新たな講座を提供していく予定です。「ものづくり」は日本の活力の源であり、生命線です。多くの企業は何らかの形で「ものづくり人材」「現場力のある人材」を必要としています。自社で基礎まで立ち返って社員育成を行うことが難しい状況の中、本講座が少しでもお役に立てればと思います。
最後に紙面をお借りして、本講座の運営にご協力くださった全てのみなさまに厚く御礼申し上げます。誠に、ありがとうございました。

「お仕事帰りに」「5日間で1講座」と参加をうながすチラシを作成
「デジタルものづくり」講義風景。
CADのデジタル設計図をNC工作機械にインプットし、一気通貫のモノづくりを行う。
「機械工作実習」講義風景。デジタルでないものづくりも重要。
参加者自ら万力を製作し工作機械の原理を学ぶ。

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