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国立大学法人群馬大学 理工学部・大学院理工学府
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社会連携・地域貢献活動

遠隔ボッチャプレイ支援システムの開発
実施者
知能機械創製部門 中沢信明教授
連携・協力先
群馬県ボッチャ協会
発足
2018年~
ポイント
重度の障害を持つ患者さんのために遠隔でボッチャを楽しんで頂くシステムの開発を行っています

概要

ボッチャは、障害を持つ方でも気軽に競技ができるように考案されたスポーツで、パラリンピックの公式種目に認定されるなど、今、注目を集めています。重度脳性麻痺者や四肢重度障害者で自己投球ができない競技者も“ランプ”と呼ばれる勾配具でボールを転がすことで、競技に参加することができます。その一方で、重度障害者の中には、現地までの移動が困難な場合があり、またコロナ禍で人の集まる空間を避けるなど、練習できない状況が続いていました。
このような背景から、本研究グループでは、遠隔地から実空間でのボッチャ競技の参加が可能なシステムの開発を行っています。

活動内容

重度の障害を持つ患者さんが、遠隔地からボッチャが楽しめるシステムづくりを行っています。
ランプに載せるボールの初期高さ、発射する方向、発射するタイミングを患者さん自身が決定し、それらを遠隔地から操作することで、ボッチャの競技ができるようになりました。
これまで太田キャンパスを会場として、ご自宅(遠隔地)にいる患者さんがランプを操作して、学生達との対戦を数回にわたって行っています。
なお、遠隔地からはボールどうしの距離の把握が難しいため、現在、ボールどうしの距離を自動的に計測し、提示することができるシステムの構築を行っています。
今後はさらに装置を改良し、より使いやすいインタフェースについて探求を行う予定です。

開催報告

開発したシステムを利用して、ご自宅のベッドにいる患者さんと研究室の学生がボッチャの対戦を行うことができて、患者さんにボッチャを楽しんで頂くことができました。
まだ解決すべき問題はありますが、将来的には、例えば、日本にいるプレイヤーと海外にいるプレイヤーが対戦することも可能かと思います。
本システムによって、世界各国のボッチャプレイヤーが対戦できればと思っています。

遠隔でボッチャを行うためのランプ(勾配具)
遠隔操作によって、患者さんがボールを発射している様子
画像処理システムによるジャックボール(白ボール)からの自動距離計測

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