受賞・成果等
電子・機械部門の橋本誠司教授の研究グループが、文部科学大臣賞および第73回電気科学技術奨励賞を受賞しました
本学大学院理工学府の橋本誠司教授と、米国ベイラー医科大学の栗田伸幸准教授(元 群馬大学准教授)による研究チームが、「第73回電気科学技術奨励賞」において、特別賞である「文部科学大臣賞」を受賞しました。
受賞対象となった業績は「磁気浮上技術を応用した次世代人工心臓の研究開発と国際的実用化への貢献」です。両氏は、ポンプ内の羽根車を磁気の力で完全に浮上させ、非接触で回転させる独自の制御技術を確立しました。これにより、従来の人工心臓における課題であった機械的な摩耗や、血液へのダメージによる血栓形成のリスクを劇的に低減することに成功しました。
さらに本研究は基礎技術の確立にとどまらず、米国や中国の医療機器メーカーとの国際的な共同開発を通じて、全人工心臓や体外式補助人工心臓としての製品化・臨床応用を実現しています。長年の医工連携による技術革新と、世界中の心不全治療へ貢献する社会実装の実績が高く評価され、この度の受賞となりました。

(祝賀バーティにて 左:橋本、右:栗田)
関連リンク
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橋本・川口研究室
