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国立大学法人群馬大学 理工学部・大学院理工学府
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お知らせ

本学の物理化学の研究論文が英国王立化学会の 2023 HOT PCCP article に選出されました

本学分子科学部門および産学連携推進部門の山路稔准教授と大阪大学産業科学研究所の共同研究による、パルス化された電子線およびγ線照射により非対称性のジフェニルスルフィド分子が分解していく過程の研究の成果(原題:Mesolysis of an asymmetric diphenyldisulfide radical anion studied by γ-ray and pulsed-electron radiolyses)が、国際的な物理化学専門雑誌であるPhysical Chemistry Chemical Physics (PCCP)誌 2023年25巻9152-9157頁に発表されました。PCCP誌では発表された研究成果のうち、雑誌編集委員や査読審査員が極めて重要であると認めた内容の論文をHOT PCCP article として選出し、期間限定で無料にて一般公開しています。この度、この研究論文がこの栄誉を受けることになりました。原題の’mesolysis’という単語は、ラジカルイオン分子の分解反応を指しており、2006年に群大・阪大の研究チームが提唱しました。それ以来、様々なmesolysis の様式を研究してきました。今回、置換基が異なるジフェニルスルフィド(図1)の作製に成功し、この非対称性が硫黄-硫黄結合の開裂に伴うmesolysisの反応機構に与える影響を調べることに成功した点が評価されました。硫黄-硫黄結合は人体のタンパクに含まれています。今後、民間人でも宇宙旅行を楽しむ時代が到来しそうですが、宇宙には放射線がたくさん飛来しています。この研究成果は宇宙旅行でいかに放射線から人体を守るか、というテーマに役立つと期待されます。

図1:群馬大で作製された非対称性ジフェニルスルフィドの分子構造


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