小児重症心不全患者を救いたい!超小型人工心臓の開発
- 実施者
- 群馬大学理工学部
- 連携・協力先
- 桐生市、群馬大学クラウドファンディング支援者様
- ポイント
- 群馬大学クラウドファンディングプロジェクト第1弾
概要
- 重症心不全を患う小児の救命を目標とし、小児にも埋め込み可能なほど小型な磁気浮上型人工心臓の開発に取り組んでいます。
- 桐生市や桐生市まち中推進協議会と連携し、桐生市民を対象とした講演会を実施しています。
- 国際的に評価の高い施設(ベイラー医科大学、テキサス小児病院、テキサス心臓研究所など)と共同で研究を行っています。
活動内容
人工心臓は成人の心不全患者に対しては一般的な治療になりつつあります。しかし、小児用人工心臓は、小型であるため開発が難しく、さらに患者数が少ないため採算的にも企業が取り組みにくい課題となっており、開発が遅れています。
そこで群馬大学では、群馬大学クラウドファンディングプロジェクト第1弾として、みなさまからひろく資金を募り、小児にも埋め込み可能なほど小型な磁気浮上型人工心臓の開発に取り組んでいます。
群馬の地元企業や国際的に評価の高い施設(ベイラー医科大学、テキサス小児病院、テキサス心臓研究所など)と連携して研究開発を行っています。さらに、桐生市や桐生市まち中推進協議会とも連携し、桐生市民を対象として、人工心臓の開発の歴史や最新技術の開発状況についての講演会を実施しています。
開催報告
現在、人工心臓の駆動部分のコアとなる磁気浮上モータを開発し、15000rpmまでの範囲で安定した磁気浮上回転制御を実施することができました。今後は、血液ポンプを試作し、開発する人工心臓の有用性を明らかにしていきます。
また、2022年2月27日と2023年11月14日に、栗田准教授を講師として講演会を開催しました。
人工心臓についての解説や群馬大学クラウドファンディング「小児重症心不全患者を救いたい!超小型人工心臓の開発」プロジェクトの試作機開発状況の進捗報告、超小型人工心臓の開発体制の説明などがあり、参加者の皆様との積極的な質疑応答が行われました。
当日は桐生キャンパスの会場とオンラインで開催され、それぞれ計72名と計41名の参加者となりました。