- 実施者
- 理工学部分子科学部門
- 連携・協力先
- 日本化学会関東支部、群馬大学科学技術振興機構、桐生市
- 発足
- 1996年から
- ポイント
- 高校では実施の難しい最先端の化学実験が体験できる
概要
・化学・生物化学に関する実験を理工学部所属教員と大学院生の指導の下で参加者自身でおこなうことができます。
・参加者は、8つの実験テーマの中から、1テーマを選択して実験に参加することで、課題の探究方法を学び、高校における勉学の目標設定につながる体験ができます。
活動内容
今回実施した8つの実験テーマは次の通りです。
1. 大腸菌を使って目的のDNA・タンパク質を作らせよう~遺伝子工学の初歩~(分子生物科学研究室)
2. 血の色はなぜ赤い?~鉄イオンの色について探ってみよう!~(錯体化学研究室)
3. 身近な材料で太陽電池を作ろう!(物性科学研究室)
4. 1000倍水を吸う樹脂の秘密を探る~高吸水性樹脂の膨潤度と塩の効果~(高分子材料科学研究室)
5. 植物から光合成色素を取り出してみよう!(分子光化学研究室)
6. 食品中に含まれる糖の分析をしてみよう~化学・生物化学的なアプローチで糖について学ぶ~(糖鎖化学研究室)
7. 分子と分子が集まると何かがおきる-超分子化学の世界-(生物有機化学研究室)
8. 健康飲料の鉄分とビタミンCを測ってみよう!(分析化学研究室)
開催報告
参加者へのアンケート結果から垣間見えたのは、今回の開催が例年とは異なる意義をもっていたことです。
アンケートに書かれた感想には、「大学内の様子を知ることができた」、「TA学生に大学生活について貴重な情報をもらった」といった内容が多く見受けられました。
コロナ禍でオープンキャンパスなどのイベントが中止またはオンライン化されてしまったことで、今の高校生たちは大学の雰囲気をリアルに感じることのできる機会を奪われてきました。そのような状況を考慮すると、今回は単に化学実験を体験するだけに留まらず、キャンパスの様子を肌で感じ、大学教員や大学生と対面できる機会であったことも、彼らにとっては有意義であったのだろうと思われます。