- 実施日
- 2026年8月8日(土)から8月9日(日)
- 実施者
- 災害社会工学研究室(金井昌信)及び技術院
- 連携・協力先
- 千代田町総務課危機管理室
- 発足
- 2022年から
- ポイント
- 避難所体験を通じて、日頃の生活態度を見直す
概要
千代田町総務課危機管理室からの要請により、2026年8月8日(土)から8月9日(日)で、コスメ・ニスト千代田町プラザ(町民プラザ)を会場とし、一泊二日の避難所体験教室(親子防災キャンプ)を実施しました。講師として物質・環境部門土木環境プログラムの金井昌信教授、支援スタッフとして災害社会工学研究室関係の学生6名及び技術院の荻野毅、鈴木務士の2名が参加しました。尚、技術院の支援スタッフは初日のみに参加しています。また、本学の学生がこのようなイベントにスタッフとして参加することは、大学内の座学にとどまらない、学生自身が主体的に課題を発見し解決するアクティブ・ラーニングの有意義な実践の機会となっています。
活動内容
8/8(土)13時30分に開校し、子ども7名、保護者2名の参加がありました。最初に参加者全員で、避難所で生活するためのルールを決めました。そのルールから、日頃からの災害の備えの大切さだけでなく、「他人の迷惑にならない」「ゆずりあい、協力」「自分のできることはすすんでやる」という普段の生活でも大切なことを学習します。ルールを決めた後、寝る場所づくりやハザードマップを用いて地域の水害の危険性を確認しました。今回は、陸上自衛隊新町駐屯地の協力により、炊事車(野外炊具1号(22改))を見学することができました(写真1枚目参照)。さらに、自衛隊員の食事や災害時の支援活動について学習しました。その他、非常食体験で、アルファ化米の試食や千代田町の備蓄状況について学び、非常持出品を考える機会としてお菓子バッグを工作して1日目を終えました(写真2枚目参照)。2日目は、決まった時間に起床し、朝食時に非常食体験と食糧を分け合う体験を行いました(写真3枚目参照)。
開催報告
・8/9(日)の9時に閉校しました。今回は、初の試みとして自衛隊員から学ぶ機会もあり、参加した子どもたちにとって貴重な体験になったかと思います。また、参加した学生からは次のような感想を頂いており、各自が新たな学びを得られています。
・学生A(修士2年)
金井先生がおっしゃる、「『防災を学ぶ』ではなく、『防災で学ぶ』」を意識して参加しました。災害時は、初対面の人もいる中で、どう周りと協力してどんな行動をするかが大切になってきます。その力を養わせるために最低限の手助けだけをしていたのですが、想像していた以上に参加者が周りとコミュニケーションをとって行動が出来ていたし、感謝を忘れずと言っていたという点がとても良かったと感じました。また、自衛隊の方のコーナーが用意されており、普段体験できないようなことが体験でき、より楽しく活動できたと思います。今後も年替わりでいろんな外部の方のコーナーがあると参加者ももっと集まるのではないかと思いました。
・学生B(修士1年)
子供達が徐々に協力的になってくれたことと、割と真面目に取り組んでくれていたように感じました。最後に、遊んでくれてありがとうって言われて涙ぐみました。
・学生C(学部4年)
参加者である小学生が自分で考えて行動することが大切だと思ったため、どこまで手伝うべきかの加減が難しかったです。自衛隊の方々のお話では私自身も多くのことを学ばせていただきました。普段は見ることができない車両の見学をしたり、自衛隊の方が食べているご飯をいただいたり、充実した体験をすることができました。災害時は避難所に自衛隊の方々の協力をしていただければ、心強いと思いました。
・学生D(学部4年)
徹底的に防災の知識を教え込むというよりも、参加者(小学生)に防災を通じて日常生活で他者とうまく関わるためのいろはを教えている点がとても重要であると感じました。私個人としては自衛隊の方のお話を直接伺える機会は少ないので、とても興味深かったです。
・学生E(学部4年)
2日間の防災キャンプを通し、最も重要なことは規律であると感じました。今回は小学生とその家族での実習であり、これは属性が同じ集団のため、集団としての動きを考えると窮屈ではなかったと思います。しかし、実際の避難所では、普段は接しない年齢層や人種の人が多く混在した状況になると思います。そのときに、集団としての規律を守れる、または守らせることができるかは、今回の実習で行った方法では限界があるかもしれません。そのような時に、大人や周りの人に頼らずに、自分たちで行動を起こせる子供たちが、多数いることは大変重要だと考えます。というのも感覚的にではありますが、子供に言われたことはなんだか裏切れない気がするからです(感覚です)。現実問題として、昨今の経済活動や日本の先行きを考えても若い年齢層が、自ら考え動くことが、今後の良い未来を作るためにも必要不可欠です。避難所はある種の小さな社会な訳で、中心になるべきなのは意外と子供たちなのかもしれません。そういった意味では、子供たちが自主的に考え、行動する防災キャンプは、子供の教育や成長を考えても大変重要な試みであるとともに、地域の防災意識の底上げにもつながる活動なのではないかと思いました。まとめると、大変貴重な時間を過ごすことができて、感謝の気持ちでいっぱいです。
・学生F(学部3年)
防災キャンプを通して、参加した小学生たちの防災への意識の高さを感じました。避難所生活や防災食体験、自衛隊の方々に来てもらうなど、中々体験できないことを体験することができ、実際に自分たちで考え、行動をすることで防災への理解が深まったと思います。大学生である私も、小学生たちの発想力に驚きました。また、学ぶことも多くありました。この経験を今後の研究に活かしていきたいと思います。


