【環境創生理工学領域】博士後期課程(博士課程)修了者紹介

小林 里江子 Kobayashi Rieko

- 2007年 3 月
- 群馬大学工学部材料工学科卒業
- 2009年 3 月
- 東京工業大学総合理工学研究科 化学環境学専攻修了
- 2009年 4 月
- 日清紡ホールディングス株式会社入社
- 2017年 9 月
- 東京工業大学イノベーションマネジメント研究科 技術経営修了
- 2020年 9 月
- 群馬大学理工学府環境創生理工学領域 修了(博士(理工学))
- 2024年 5 月
- 群馬大学大学院理工学府環境創生部門助教(現職)
博士課程への進学理由を教えてください
修士課程での研究は非常に面白く、卒業後も研究を続けたいと思い、一般企業の研究職に就きました。新規材料を市場に送り出すためにチーム一丸となって取り組む日々は充実していましたが、機能性の向上・改善だけでなく、その発現メカニズムを深く理解する研究をしたいという思いが強まりました。そこで、社会人ドクターとして勉強することを決めました。
博士課程生活をどのように送っていましたか?
社会人ドクターとして、限られた時間の中で研究に取り組んでいました。就業時間中に研究活動を行いながらも、小さな子どもを育てていたため、残業はできませんでした。そのため、短時間で最大の成果を出すことを常に意識し、効率的にデータを取得し、議論を深める方法を模索しながら研究に励んでいました。
修了後の進路と目指した理由を教えてください
博士学位取得後は、大学教員として研究と教育に携わる道を志しました。博士後期課程での研究は非常に充実しており、材料への理解を深めながら、自らの問いにじっくり向き合う楽しさを実感しました。この経験を通じて、最先端の知を探求し、新たな発見を生み出す研究への意欲が一層強まりました。また、研究の楽しさや意義を広めたいという思いも芽生えました。その中で、研究と教育の両方に携われる大学教員という道に強く魅力を感じました。
後輩へのメッセージをお願いします!
博士後期課程への進学を考えたことがない方も多いかもしれませんが、「研究が好き」という気持ちがあるなら、その思いを大切にしてください。私のように一度企業に就職し、社会人ドクターとして戻る道もあります。博士課程では、一人前の研究者として深く考え、課題に挑む力が求められます。振り返ると、研究に没頭し、自分の限界に挑戦した貴重な時間でした。社会に貢献できるスペシャリストを目指し、ぜひ充実した研究生活を送ってください。皆さんの挑戦を心から応援しています。