喘息で使用される吸入器の指導支援システム

システム構成

 喘息及び慢性閉塞性肺疾患の患者に対して吸入療法が行われています.この吸入療法では吸入器が適切に使用されないと治療効果を得ることができないため,医療従事者から患者への吸入器使用法を含めた吸入指導は重要です.しかし,吸入器の種類の多さが正しい吸入器使用技術習得の障害として立ちはだかります.群馬吸入療法研究会は,代表的な吸入器の使用方法を7ステップに標準化することで患者の吸入器使用技術習得の負担を減じています.この7ステップ吸入手順を基にした吸入器使用技術習得を支援するため,正しい吸入器の使用法を動画で配信することで患者自身に自己学習の機会を与え,患者の吸入器使用技術の学習進度と習熟度を評価することで,医療従事者に患者の学習進度と習熟度に応じて適切な吸入指導を行えるよう支援するシステムを開発しています.開発する吸入指導支援システムは,パソコンやスマートフォン等を利用して病院・診療所,保険薬局,及び患者宅で使用可能です.本システムの開発には, WebサーバサイドJavaScript環境Node.js,データベースmongoDBを用いています.また,吸入器の操作を正しく行っているかを,呼吸のタイミングと手の動作をセンサーからの信号を解析すすることで評価します.


  • 平成28年度医理工生命医科学融合医療イノベーション「吸入療法における吸入指導効果を向上させるための ICT 支援システムの開発」
  • 茂木 和弘,関 庸 一,土橋 邦生,黒田 真一,白石 洋一,淺香 緑:吸入器使用技術習熟度を活用する吸入指導支援システムの開発,第19回日本医療情報学会春季学術大会,PB-3-5,6月 (2015)
  • Kazuhiro Motegi, Yoichi Seki, Shin-ichi Kuroda, Yoichi Shiraishi and Kunio Dobashi, “Development of ICT System to Support Inhaler Technique Training,” 3rd International Symposium of Gunma University Medical Innovation, P16, December (2016).

機械知能システム理工学科

助教 茂木 和弘