新概念のLSIシステムとその医療福祉応用

図1:多値信号を用いた高速信号伝送技術

図2:非接触呼吸モニタリング

 本研究室では、信号処理・通信技術を活用した集積回路(LSI)のハードウェア技術およびモーションキャプチャデバイスを用いた画像処理等のソフトウェア技術を駆使して、現在の生活に不可欠な情報通信機器の高性能化と医療福祉応用を目指し、安全・安心で豊かな情報化社会の実現に向けて日々チャレンジしています。

[1] 近年、パソコン・携帯電話などの頭脳である集積回路システムの微細化・高速化に伴い、配線の激増、伝送波形の劣化等が深刻となっています。これに対し、通常は0,1の2値で表現しているデータを、0,1,2,3といった4レベルの信号で表現する高効率な多値信号伝送方式に着目し、多値信号を用いた新しい情報処理方式および高速伝送で劣化した多値信号の波形整形技術に関する研究を行っています (図1)。
[2] ゲーム機で使われている安価なモーションキャプチャデバイスを用いた非接触生体情報センシングとその医療福祉応用を医学部附属病院と連携し研究しています。例えば、これまで高価な装置が必要であった呼吸状態の簡易測定システムを開発しています。これは、呼吸によってセンサと胸部との距離が±数mm程度変化することに着目し、その距離情報の変化をモーションキャプチャデバイスで計測する非接触呼吸モニタリングシステムであり、呼吸器疾患の簡易診断への応用を検討しています (図2)。


  • Multiple-Valued Signaling with Tomlinson-Harashima Precoding for High-Speed Serial Links, IEEE Journal of Emerging and Selected Topics in Circuits and Systems, Vol.6, No.1, pp.25-33, 2016.
  • Comparison of Spectrally Efficient Coding Techniques for High-Speed VLSI Data Transmission, Journal of Multiple-Valued Logic and Soft Computing, Vol.26, pp.75-87, 2016.
  • Non-contact Vital Sensing Systems Using a Motion Capture Device: Medical and Healthcare Applications, Key Engineering Materials, Vol. 698, pp.171-176, 2016.

電子情報理工学科

准教授 弓仲 康史
研究室URL : http://cs3.el.gunma-u.ac.jp