鉄筋コンクリートの非破壊検査技術

鉄筋加振レーダの計測の様子

鉄筋腐食量と鉄筋の振動変位

 高度経済成長期に建設された橋梁、高速道路等インフラ施設は40年以上を迎え、コンクリートの劣化による崩落事故が発生しています。これら施設は建て替えることは困難であり、適切に維持管理することが急務となっています。コンクリートの劣化は主に鉄筋が腐食することにより強度が低下したり、錆びの発生による膨張でコンクリートが剥離したりすることが原因となります。しかし、鉄筋の腐食を非破壊的に正確に評価できる方法はなく、開発が望まれています。
 そこで、我々は鉄筋の位置の評価にしか用いられていない電磁波レーダを用いて、鉄筋の腐食を評価する手法について研究しています。コンクリート表面から電磁コイルに交流を流し、内部の鉄筋を振動させます。鉄筋の腐食に伴いコンクリートと鉄筋の密着度が低下するため、その振動変位を電磁波レーダにより計測することにより、鉄筋腐食を評価する手法を開発しました。
 これ以外にも、コンクリート内の細径配線を映像化できるレーダや、コンクリートに孔を開ける際に用いるコアドリルとアンテナを一体化させ、前方を探査しながら掘削するレーダの開発等も行っており、企業との共同研究を通じて「現場で使える技術」の開発を目指しています。


  • 科研費基盤研究(B) 平成26~28「土木建築構造物の施工・維持管理に向けたアクセシブルレーダ技術の先駆的開発」

電子情報理工学科

准教授 三輪 空司
研究室URL : http://www.el.gunma-u.ac.jp/~miwalab/