超音波治療実現のための気泡制御・観測技術

開発した信号可視化法の概要

得られる信号の例

 強力超音波送信技術と微小気泡操作技術を基盤とした低侵襲超音波治療法開発のための基礎研究を行っています。血中に投与する超音波診断用造影剤として開発された微小気泡(マイクロ/ナノバブル)は生体に対して安全なだけでなく、診断と治療の両機能を有することから臨床的価値が高いものです。近年、体外からの超音波照射により薬剤・遺伝子導入治療へ応用するといった超音波援用のDrug Delivery System(DDS)治療の開発が進められています。これは超音波照射下の気泡が振動を繰り返し、最終的に圧壊する過程で生じる細胞への機械的作用を利用したものです。我々は機能性バブルの破壊作用を利用した治療応用や、バブルの状態および治療効果をモニタリングするための超音波映像化法の開発を行っています。計測技術を活かし、超音波援用DDSで重要なメカニズムである気泡の非線形振動と気泡破壊を観察することで治療効率を向上させることが目標です。


  • High-sensitivity Measurement Method of Bubble Cavitation Signal Generated from Infinitesimal Amount of Microbubbles, Ren Koda, Takumu Origasa, Toshitaka Nakajima, and Yoshiki Yamakoshi, Proc. of Symposium on Ultrasonic Electronics, 37 (2016)
  • 気泡キャビテーション信号の高時間分解能その場計測、山越芳樹、江田廉、第9回超音波とファインバブルの相互作用に関するシンポジウム(2016)
  • Time-resolved Measurement of Bubble Cavitation by Combination of Ultrasound Power Doppler Image and Delayed US Irradiation, Ren Koda, Yosuke Izumi, Hayato Nagai, Yoshiki Yamakoshi: Proc. of the IEEE Ultrasonic Symposium, (in press) (2016)

電子情報理工学科

テニュアトラック助教 江田 廉