ロボットに組み込む小型燃料電池

開発した小型メタノール燃料電池

高活性ナノコンポジット触媒

 燃料電池は燃料の化学エネルギーを高効率で、しかもクリーンに電気に変える装置です。自動車用や家庭用として開発が進み、普及段階に入っています。燃料に水素が用いられていますが、水素の他にアルコールなどの液体燃料も利用できます。
 アルコールを直接利用する燃料電池は、簡単なシステム構成が可能なので小型・軽量にできます。その結果、理想的には充電型電池に比べ約10倍のエネルギーを蓄えられます。ロボットなどの次世代の電子機器では、小型で長持ちし、高出力な電源が求められており、アルコール燃料電池はその用途に適しています。
 これまでアルコール燃料電池は出力が低いことが問題でした。私たちは出力を上げるための電極触媒の開発に取組み、ナノサイズの貴金属粒子と酸化物微粒子の間の相互作用が発現するナノ構造体を考案し、これまでの触媒に比べはるかに高い活性を持つ触媒の開発に成功しました。これによって、ロボットの電源に使える高出力のアルコール燃料電池の開発が大きく前進しました。さらに研究を重ねて、実現させることを目指しています。


  • 科研費基盤研究(B) 平成26~28年「ナノ材料間の相互作用に基づく新触媒開発とエネルギーデバイスイノベーション」
  • 平成23~27年文科省「エレメントイノベーションプロジェクト」
  • 2015年7月10日、化学工業日報「群馬大 燃料電池用の高活性電極触媒」

環境創生理工学科

教授 中川 紳好、  助教 石飛 宏和
研究室URL : http://nakagawa-noda.ees.st.gunma-u.ac.jp/