バイオ・医療を支える装置・技術の開発

図1 iPS細胞の蛍光画像

図2(a) 電場印加前の細胞の挙動
(細胞はランダムに分散)

図2(b) 電場印加後の細胞の挙動
(細胞は電極から一定距離に配列)

 日本初のiPS細胞を代表とした再生医療は、さまざまな治験が実施され、実用化が期待されています。しかし、iPS細胞を用いて医療を行うにはいくつもの大きな課題があります。その一つには目的細胞の分離・精製・濃縮、大量培養技術、細胞の特性解析などの細胞操作技術の確立が必要であり、これらは理工学の領域です。そこで、我々は交流電場を用いた誘電泳動を利用し、新規な細胞操作技術を研究しています。動植物細胞・微生物などの誘電率は、種類、生死、あるいは活性の高低によって異なることから、癌細胞などの特定細胞の検出・分離、有用細胞の分離、死細胞や活性の低下した細胞の分離除去、細胞活性の評価、あるいは幹細胞の分化・未分化の評価などの研究を行っています。さらに、大量に発生する下水濃縮汚泥の処理法として直流電場を用いた低コスト高効率脱水装置の開発とその特性評価も行っています。


  • Development of Dielectrophoresis Separator with an Insulating Porous Membrane Using DC-Offset AC Electric Fields, Biotechnol. Prog., 32(5), 1292-1300 (2016)
  • マイクロ流路型誘電泳動装置を用いたiPS細胞とフィーダー細胞の連続分離, 静電気学会誌, 41(1), 39-44 (2017)
  • 誘電回転法による動物細胞の識別と活性評価, 静電気学会誌, 41(1), 57-62 (2017)

環境創生理工学科

准教授 箱田 優
研究室URL : http://www.ees.st.gunma-u.ac.jp/~kankyoenergy/kyoin/hakoda.html