ケイ素クラスターへの挑戦

ケイ素クラスターの例

化学の歴史

 化学の歴史は新しい物質の発見によって大きく進歩してきました。例えば20世紀前半に開発された高分子は現代の生活になくてはならない物質です。また20世紀後半に登場した遷移金属触媒やC60 はノーベル賞の対象になりました。

これからの研究

 私が研究しているケイ素化学についても同じことがいえます。ケイ素原子を1個含む化合物をモノシランといいます。その対極には 多数のケイ素原子から成るシリコン半導体があります。この二つの中間にある、ケイ素原子が数10 個~数100 個の化合物(ケイ素クラスター)はこれまで合成が困難だったため、ほとんど研究されてきませんでした。これは両者の中間的な性質をもつ化合物なのか、それとも全く異なる第三の物質なのか、研究を進めています。