バイオ医薬品・診断薬創製の基盤技術開発

核酸バイオマーカーなどの簡便検出法(SATIC法)

抗体のように特定の標的に特異的に結合することができる核酸アプタマーという特殊な核酸分子があります。この特殊な核酸分子は、抗体とは異なり、免疫を利用することなく試験管内で作製でき、且つ、化学合成で安価に製造することができるため、医薬品メーカーや電子機器メーカー等を中心に、バイオ・センサや診断薬への応用を目指した研究開発が展開されています。
それらの多くは天然型のDNAやRNAを材料とした核酸アプタマーです。一方、当研究室では、人工核酸を材料に用いることで、生体内のヌクレアーゼ(核酸分解酵素)よる分解耐性を高め、さらに、結合親和性や結合特性を向上させたゼノ核酸アプタマーを創製するための基盤技術開発を進めており、バイオ医薬品や診断薬への応用を試みています。
また、近年、疾患等に関わる核酸バイオマーカーやウイルスなどの遺伝子変異をその場で簡便に検出したいというニーズが非常に高っています。当研究室では、混ぜて置いておくだけで、標的の核酸バイオマーカーや変異遺伝子を蛍光で簡便に検出する新しい方法論(SATIC法)を考案し、その開発に成功しました。産学連携および医理工連携のもと、これらの研究開発を通してライフイノベーションに関わる技術シーズの創出と研究開発人材の育成を行っています。


  • Anal. Chem. 88: 7137–7144 (2016).
  • 革新的バイオ医薬品創出基盤技術開発事業(http://www.i-biomed.jp/subject/2015/08/
  • PCT Int. Appl. (2015), WO 2015064223 A1 20150507(国際出願)

化学・生物化学科

准教授 桑原 正靖
研究室URL : http://clab.chem-bio.st.gunma-u.ac.jp/