食べて治す:新規機能性食品の開発を目指す

酵素免疫測定法による
サイトカインの測定

1型糖尿病のモデル動物の
NODマウス

 みなさまの中には、花粉症や食物アレルギーなどの病気にお困りの方もいらっしゃるかもしれません。このようなアレルギー疾患、さらには1型糖尿病や慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患は本来、病原菌などの外敵から私たちを守るためにはたらく免疫系がおかしくなるために起こる病気です。私の夢は大きく、乳酸菌(プロバイオティクス)、麹、乳成分などの食品素材の中から免疫系、特にその司令塔であるT細胞を正しく制御できるものを見出し、それらを用いて、アレルギー疾患や自己免疫疾患の予防や症状緩和に役立つ機能性食品の開発を目指した研究に取り組んでいます。その結果、動物実験レベルで1型糖尿病の発症を抑制できる乳酸菌や牛乳成分を見出し、その成果の一部はTVの全国放送でも取り上げられました。
 我が国はご存知のように、世界に冠たる長寿国ですが、平均寿命と健康寿命の差が10年間以上もあることが現在、大きな社会問題となっています。そこで最近は、健康寿命を延ばすことを意図して、免疫系の老化を抑える機能性食品の開発を目指した研究も試みています。このような食品免疫学分野の研究を行うために、私の研究室の学生は日夜、食品科学ならびに免疫学を学んでおりますが、大学院修了生の多くは、大手の食品会社で研究職あるいは製品開発職として活躍しています。ご関心のある方がいらっしゃいましたら、是非、オープンキャンパスなど本学の行事にお越しください。お待ちしております。


  • 特許 「老化の測定方法」(出願中)
  • 日本食品免疫学会第12回学術大会 「食品コウジカビのマウスT細胞応答調節効果」
  • 科研費挑戦的萌芽研究 平成26~27年「アレルギー疾患や自己免疫疾患の予防・治療にミルクを応用する試み」

化学・生物化学科

准教授 榎本 淳