ゲルの研究

発がん物質を吸着するDNAゲル

生物に深く関わるゲル

 プリン、豆腐、こんにゃく、かまぼこなどのような物質をゲルと呼びます。ゲルは、結晶のように分子が規則正しく並んでいるわけではありませんが、液体のように流れることもありません。このような固体と液体の中間の性質を持つゲルは、われわれが生きていくのに不可欠な物質です。ゲルはわれわれの成長を支えてくれる食品に多く見られるだけでなく、皮膚、血管、筋肉など、生物の多くの組織がゲルでできています。一方、血液凝固によってできるゲルは生体防御や病気とも関わっています。“ゲル”は、生きものらしさそのものを表していると言えるかもしれません。

ゲル形成機構の探求とゲルの特長を活かした物質の創製

 ゲルは、形成の条件によって多様な構造と機能をもちます。方向によって柔らかさや光透過性が異なるゲル、特定の物質を選択的に吸着するゲル、環境のpHが変わると瞬時に縮んだり膨らんだりするゲル、特定の種類の細胞を認識できるゲルなど、いろいろなものがあります。当研究室では、生体内のゲルも含め、それぞれのゲルができるときの機構の解明、新しいゲル化機構の探求、ゲルの特長を活かした物質を新しく作り出すことなどを主軸として研究しています。