群馬大学理工学部

電子情報部門に神谷富裕教授が着任しました。(平成28年12月1日)

 2016年12月1日付で電子情報部門に教授として着任致しました神谷富裕(かみやとみひろ)と申します。1986年に東北大学大学院理学研究科の修士課程を修了後、当時の日本原子力研究所(JAERI)に入所し、高崎研究所においておよそ30年間にわたり、加速器を用いたイオンビーム技術とその応用に関する研究開発に従事してまいりました。1998年には私の中心的な研究成果を博士論文「重イオンマイクロビーム形成とシングルイオンヒットに関する研究」にまとめ、東北大学にて博士(理学)の学位を取得いたしました。この間、所属する研究機関の組織と名称は日本原子力研究開発機構(JAEA)から現在の量子科学技術研究開発機構(QST)と変遷いたしましたが、研究の拠点はほぼ一貫して加速器施設のある高崎でありました。1996年から翌年にかけて1年間、オーストラリアのメルボルンにメルボルン大学客員研究員として家族とともに滞在いたしました。QSTでは上席研究員の職位を経て、桐生に参りました。
 イオンビームはいわゆる「放射線」の一種といえますが、その最大の特徴は比較的大きな質量と電荷をもった粒子束であり、その照射効果は微視的には極めて離散的でありかつ局所的に集中しているということです。私はこの特徴を最大限に生かした利用法を開発し広く普及させたいと考えてまいりました。そのために力を注いでおりましたのがマイクロビーム及びシングルイオンヒット技術であり、ビーム中のイオン一つ一つを空間的にも時間的にも高精度に「計測・制御」することが重要と考えております。今後は新たな大学という環境で応用分野に軸足をおいて、特に医学分野における新たな治療や診断技術の向上に役立てていきたいと考えているところです。微力ではございますが、皆様方からのご指導とご鞭撻をいただき、最大限の努力をしてまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。