群馬大学理工学部

電子情報理工学科4年の井田 貴士君が、電子情報通信学会 回路とシステム研究会の研究発表において、学生優秀賞を受賞しました。

 電子情報部門小林研究室所属の電子情報理工学科4年の井田貴士君が、2016年10月の電子情報通信学会 回路とシステム研究会での発表で、「回路とシステム研究会学生優秀賞」を受賞した。本賞は2016年度の1年間にあった同研究会での発表の中で優れた発表に授与される。論文題目は、「2ステップ逐次比較時間デジタイザの自己校正法とトリガ回路の検討」である。本研究は、時間をデジタルに変換する時間デジタイザ回路において、回路中に用いられる素子のばらつきに対するアルゴリズムの提案や、回路の弱点を克服するための提案を行った。本研究は産業界との共同研究成果である。
 時間デジタイザの研究は、ナノスケール トランジスタLSI時代において、電源電圧の低下が要求される中で、従来の電圧振幅方向ではなく、時間方向という新しい方法でアナログ/デジタル回路を設計していくもので、近年集積回路分野で学界・産業界で注目を集めている。たとえば自動車産業においても車間距離センサー等でこの回路が用いられている。群馬大学ではこの分野で精力的に研究およびその国内外の外部発表を行ってきている。
 今回はとくに「時間情報を保持する回路」を新概念として提案している。「時間は相対的である」と提唱したアインシュタインは「私は理詰めで考えて新しいことを発見したことはない」との言葉を残している。学生諸君には幅広い分野を学び豊かな想像力を身に付け、新たな発想を出していってほしい。
(電子情報部門 教授 小林春夫)