群馬大学理工学部

新任教員挨拶 分子科学部門 茂木 俊憲助教

 %e8%8c%82%e6%9c%a8%e5%85%88%e7%94%9f平成28年4月1日付で大学院理工学府分子科学部門生体分子科学研究室に助教として着任致しました、茂木俊憲(もてぎとしのり)と申します。私は群馬県出身で、平成20年に北海道大学理学部化学科を卒業後、平成24年に北海道大学大学院理学院化学専攻にて博士(理学)を取得しました。その後は豊橋技術科学大学エレクトロニクス先端融合研究所にて研究員として、脂質二重膜に関する研究を行って参りました。

 脂質二重膜は生体膜の主要な構成成分として、細胞の内側と外側とを隔てる一方で、細胞が生きるために必要な様々な反応を制御する重要な機能を担っています。特に創薬標的として重要な膜タンパク質が複雑な形を維持して、正確に機能するためには、脂質二重膜に組み込まれなければいけません。また、近年では脂質二重膜は匂いや味覚センサー、標的型薬剤カプセルといった応用研究においても必要不可欠なバイオ材料として注目されています。一方、基礎的な面では、脂質二重膜は水と油の両方となじむ、両親媒性の脂質分子が規則的に集合した、厚さ数ナノメートル程度の構造をしています。こうした薄い膜の中では、ひとつひとつの分子(脂質やタンパク質など)の動きかたによって、膜全体としての柔らかさや不均一性、さらには機能が決まります。

私は脂質二重膜の中の小さな分子の動きが生体内で起こる様々な化学反応に関与することに興味を持って、物理化学に基づいた研究を行って参りました。群馬大学では、これまでの脂質二重膜に関する研究に限らず、様々な分野に興味を広げ、それぞれの特徴を生かした応用研究へつなげていきたいと思っています。

 また、教育活動においては、皆様に信頼される教員を目指す一方で、意見を出しあい、一緒に考えることで自分自身も成長して参りたいと思っています。特に学生のみなさんには、自由な学生生活の中で、色々な分野で何かをやり遂げる経験を多く得てもらえるよう、サポートしていきたいと思っています。皆様方からのご指導とご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。