群馬大学理工学部

地盤工学会第51回地盤工学研究発表会において、理工学府環境創生理工学教育プログラムの住田啓輔君と新島悠斗君が、優秀論文発表者賞を受賞しました。

 2016年9月13日から15日まで岡山県岡山市で開催された第51回地盤工学研究発表会において、理工学府環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の住田啓輔君と博士前期課程1年の新島悠斗君が、優秀論文発表者賞を受賞した。

◆理工学府環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年 住田 啓輔君
 論文題目は「遠心模型実験を用いた降雨時の表層崩壊メカニズムの検討」で、小川将史さん、小谷健太さん、若井明彦教授との共著である。
2015年9月に発生した台風18号の際、栃木県日光市芹沢地区では同時多発的に土石流が発生した。その発生源の一つである中坪上沢源頭部の表層崩壊につい て、その力学的機構を解明するため、原位置の試料を用いた遠心模型実験を行った。黒ボクとテフラから成る互層を再現した単純斜面の模型を作成し、降雨に見立てた散水を行い、その挙動を観察した。その結果、台風による降雨が表層から斜面内に浸透し、地下水位の上昇に伴う有効応力の急激な減少をもたらしたことが斜面崩壊の主因であることが考察された。
緻密な実験を行い、得られた結果に基づいた定量的な検討を行っていること、課題点を明確にし、今後の方向性を示していることが評価され、受賞につながった。

◆理工学府環境創生理工学教育プログラム博士前期課程1年 新島 悠斗君
 論文題目は「2015年ネパール・ゴルカ地震における山地斜面の崩壊発生場の有限要素シミュレーション」で、笛木久美さん、佐竹亮一郎さん、冨澤奈岐沙さん、若井明彦教授、千木良雅弘先生(京都大)、八木浩司先生(山形大)、檜垣大助先生(弘前大)、佐藤剛先生(帝京平成大)との共著である。
 2015年のネパール・ゴルカ地震により、首都であるカトマンズおよびネパール国内の山地部に甚大な被害が及んだ。特に、山地部では多くの表層崩壊が確認されている。本研究では、ある山地部の三次元モデルを作成し、有限要素法を用いた三次元地震応答解析を利用することにより、解析結果と実際の斜面災害分布との比較検討を行い、地震時に危険とされる地域の把握を試みた。地震応答の傾向を捉え、地震時においての危険斜面を選別することができる有用性が評価され、受賞につながった。12-16%e4%bd%8f%e7%94%b0%e3%81%8f%e3%82%93%e6%96%b0%e5%b3%b6%e3%81%8f%e3%82%93%e5%9c%b0%e7%9b%a4%e5%b7%a5%e5%ad%a6%e8%ab%96%e6%96%87%e8%b3%9e