群馬大学理工学部

電子情報部門 加田助教が開発した粒子線を用いた環境材料分析技術が、第26回環境地質学シンポジウムにて講演賞を受賞しました。

 集束した陽子ビームは量子ビームの一種であり、これを用いた分析技術について、さまざまな研究開発が進められている。群馬大学においては、現在医学部および理工学部の連携協力の協力により病理診断技術としての陽子ビーム分析技術の研究が進められている。しかしながら従来技術では試料内部に含まれる化合物の特定など、化学形態を簡便に分析することができず、課題となっていた。

 この問題を解決するため、理工学府電子情報部門の研究者を中心に科学研究費補助金(JP26706025)の補助を受けながら新たな分析手法の検討を行った。荷電粒子が誘起する可視光子に新たに着目することで、材料の微小領域の化合物分布を反映した信号が取得可能なことを見出した。
本シンポジウムでは、本技術を環境分野の分析対象である地質試料や大気中微粒子など微小な試料の分析に応用した。微量な発光を分析することで、試料内部の化合物に対応する信号が計測可能であることが示された。これらの分析手法について今後の技術展開の可能性が高く評価された。

 本技術は無機物のみならず有機物の分析にも展開可能であり、今後の地質・環境材料分析への応用展開と併行して、大学内で進められる医理工学連携分野への応用も期待される。