群馬大学理工学部

物質・生命理工学プログラム博士前期課程1年の小堀健君が、第31回配位化合物の光化学討論会にて優秀ポスター賞を受賞しました。

 2019年8月3日-5日富山県魚津市で開催された第31回配位化合物の光化学討論会において、分子科学部門・無機光化学研究室の物質・生命理工学プログラム博士前期課程1年の小堀健君が、優秀ポスター賞を受賞しました (http://photochem.sci.hokudai.ac.jp/~photochem/haiikou.html) 。
 小堀君の受賞演題は「銅ポルフィリンと亜鉛ポルフィリンからなるマクロリングポルフィリンにおける近赤外発光の温度変化解析と分子内エネルギー移動」です。この研究は東京理科大学(佐竹彰治教授、倉持祐輔助教)および大阪大学(末延知義助教)、ユニソク社(中川達央博士)との共同研究によって行われました。近赤外発光素子として金属錯体が着目されていますが、近赤外発光を示す多くの金属錯体では金属イオンの重原子効果やスピンによる常磁性によって発光寿命が短くなってしまう傾向があり、応用への課題となっています。Cuポルフィリンは近赤外領域にブロードな発光を示しますが、単量体の寿命は30nsと短いです。ところが、亜鉛ポルフィリンと組み合わせたマクロリングポルフィリンにおいて、Cuポルフィリンの発光寿命は100倍以上に伸長化します。小堀君は、この伸長化のメカニズムを近赤外発光の温度変化およびCuポルフィリンーZnポルフィリン間の分子内エネルギー移動の時間分解分光測定と解析に基づいて解明しました。