群馬大学理工学部

物質・生命理工学教育プログラム(高分子構造物性研究室)修士1年の周藤康介君が、第3回熱分析討論会にてパーキンエルマー賞を受賞しました。

 周藤康介君(高分子構造物性研究室)による「新規6員環ポリオレフィンの昇温過程における構造変化と熱物性」のポスター発表が、2019年6月28日につくば国際会議場にて開催された第3回熱分析討論会(日本分析化学会・熱分析研究懇談会)にて学生ポスター奨励賞(パーキンエルマー賞)を受賞し、鈴木俊之実行委員長から表彰されました。なお、本発表は、弘前大学理工学部・竹内研究室(竹内大介教授)との共同研究成果です。
 
 ポリオレフィンの主鎖骨格内に環状の分子構造を導入した環状ポリオレフィンは、分子鎖断面積が大きいため透明性が高く、これを延伸したフィルムは偏光板等の光学用途に用いられています。環状ポリオレフィンとしては、これまで、モノマー合成のしやすさから、5員環骨格を有するものが主に合成されてきましたが、近年、弘前大・竹内大介教授のグループのより新たに6員環構造を有する環状ポリオレフィンが合成されるようになり、その物性が注目されています。
 
 本研究では、この新規6員環ポリオレフィンからフィルム成形し、示差走査型熱量計(DSC)測定と動的粘弾性(DMA)測定により熱特性を評価しました。また、昇温過程における「その場(in-situ)」広角X線回折(WAXD)測定を行い、相転移挙動を検討しました。これらの結果を基に、各温度にて延伸した際のin-situ WAXD像と応力・歪み曲線の同時測定を行って、延伸過程における変形メカニズムを考察しました。
 本発表は、研究内容とともに、そのプレゼンテーションが審査委員により高く評価されました。
 

左から周藤君、鈴木実行委員長