群馬大学理工学部

知能機械創製理工学教育プログラム博士前期課程修了生の瓦井健太君が、2019年スマートプロセス学会学術奨励賞を受賞しました。

 2019年3月に知能機械創製理工学教育プログラム博士前期課程を修了した瓦井健太君に対して、「2019年スマートプロセス学会 学術奨励賞」が授与されることが決定しました。本学在学中に行ったスマートプロセス学会学術講演大会(2018年11月、東京)での口頭発表の内容が評価され、今回の受賞につながりました。表彰式は、2019年11月に行われる予定です。
 瓦井君は、在学中にも国際会議 ICEP2018のOutstanding Poster Award、マイクロエレクトロニクスシンポジウム2018の研究奨励賞を受賞しており、今回で3件目の受賞となりました。
 
 電子実装技術の変革が進められており、導電性ペーストを用いた印刷工法への期待も高まっています。金属粒子を有機高分子バインダ中に混合した導電性ペーストでは、金属粒子のネットワークが導電経路となりますが、金属粒子間の界面電気抵抗が電気伝導特性改善のボトルネックになっています。近年、本学の研究グループの研究成果により、金属粒子とバインダ構成成分や表面処理剤などの有機分子の界面反応を積極的に利用することで、この界面抵抗を制御できることが明らかになってきました。
 瓦井君は、銅粒子を用いた導電性ペースト対してこの考え方を適用し、新しい材料設計指針を発表しました。また、密度汎関数法による計算に基づいて表面処理剤の化学的性質を整理し、適切な表面処理剤の探索手法も提案しました。本研究で試作された導電性ペーストは大気中で取り扱うことができるだけでなく、高温高湿環境中での加速試験においても安定した電気伝導特性を示すことがわかり、材料設計の有効性が実証されました。
 この研究成果は、銅系導電性ペーストの開発研究の進展に大きく寄与するものと期待できます。