群馬大学理工学部

環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の仲祐亮君が、土木学会平成30年度全国大会第73回年次学術講演会にて優秀講演者表彰を受賞しました。

 2018年8月29日(水)~31日(金)に北海道大学札幌キャンパスにて開催された土木学会平成30年度全国大会第73回年次学術講演会において、環境創生理工学教育プログラム地盤工学研究室博士前期課程2年の仲祐亮君が優秀講演者表彰を受けました。仲君の論文題目は「根系の斜面崩壊抑止効果を評価するための遠心模型実験」であり、共著者は同研究室博士前期課程1年の森一浩君、指導教員の若井明彦教授、山梨大学の後藤聡准教授です。
 近年植物による根系には地盤を補強する効果があるとともに、地球温暖化対策などの環境的な効果もあることから、斜面対策工として斜面の緑化が多く適用されています。しかし、平成29年7月九州北部豪雨では山間部において発生した大量の流木が市街地を襲ったように、斜面の緑化には土砂災害発生時の被害を拡大させてしまうというリスクも兼ね備えています。そのため斜面緑化の際にはこのようなリスクに見合った合理的な設計をする必要があると考えられますが、現状では根系による地盤の補強効果について評価する方法はありません。そこでこの研究では根系による地盤の補強効果の評価手法を確立するため、補強効果が緊縛効果と杭効果に大別されるうちの杭効果に着目した遠心模型実験を行って検討しています。具体的には多層斜面を想定した模型地盤中に竹串を挿入することで根系の杭効果を再現し、この模型斜面に降雨に見立てた散水を行うことで崩壊を発生させています。この結果から、根系の杭効果が斜面の崩壊抑止に影響した抵抗力を算出することで、この手法の有用性を示し、根系の杭効果の評価手法を提案しました。
 これらをとりまとめた仲祐亮君の研究発表は、その成果が認められ受賞に至ったと考えられます。