群馬大学理工学部

環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の栗原尚輝君が、第55回環境工学研究フォーラムにて優秀ポスター発表賞を受賞しました。

 水環境微生物研究室(伊藤研究室)博士前期課程2年生の栗原尚輝君が、2018年12月17日~19日に京都大学で開催された第55回環境工学研究フォーラムで、優秀ポスター発表賞を受賞しました。博士後期課程の学生や博士研究者の発表もある中から、最も優れたポスター発表論文3件のうちの1つとして選出されました。
 受賞題目は「汽水域の微生物選択作用が担う生態学的および衛生的役割」であり、これまで本研究に携わってきた同研究室の山梨由布、野口直暉、卒業生の稲垣翔太、小山悠太、伊藤准教授の共同受賞です。世界の大都市の多くは海沿いに存在し、都市河川は潮汐変動により海水の影響を受ける感潮河川です。すなわち海水と淡水が混合する汽水環境です。汽水域は生物多様性に富み、水産資源を育む一方、水質汚染を抱える河川も多く存在し、いずれにおいても窒素やリン等の栄養塩の管理が重要です。本研究は、河川水中の特定の微生物系統群が汽水域で溶菌する自然現象が生じていること、その溶菌現象が汽水域における栄養供給源として重要であること、また、この溶菌現象は河川水中の糞便性細菌の数も減少させる衛生的な役割をも担うことを実証したものです。
 本受賞は、栗原尚輝君が溶菌現象を証明するために様々な手法を用いて精度の高い実験を行い、緻密に検討を重ね、さらに聞き手をうならせるディスカッションを行った成果です。
 汽水域の選定および調査では群馬大学流域環境学研究室の鵜﨑賢一先生にお世話になりました。感謝いたします。
(文責 環境創生部門准教授 伊藤司)

授賞式で大会委員長藤井教授と記念撮影