群馬大学理工学部

環境創生理工学プログラム博士前期課程2年の狩野圭喬君と、環境創生理工学プログラム博士前期課程1年の森一浩君が、第53回地盤工学研究発表会にて優秀論文発表者賞を受賞しました。

 2018年7月24日から26日までサンポート高松にて開催された第53回地盤工学研究発表会において、地盤工学研究室の狩野圭喬君と森一浩君が、優秀論文発表者賞を受賞した。
狩野君の論文題目は「格子状改良および排水材併用工法による液状化対策効果の数値解析的検討」、共著者は蔡飛准教授(群馬大学大学院)、である。
 2011 年3 月11 日の東北地方太平洋沖地震により広い範囲で液状化現象が生じ、戸建て住宅や公共施設などに被害を多く被った。そのため,強い地震に対して、液状化被害の低減化を図るために、液状化対策を検討する必要がある。本研究では三次元動的解析UWLCを用いて格子状改良工法と排水工法、さらにこれらの工法を併用した際の液状化対策効果を検討する。さらに、遠心模型実験の実験結果を元に、遠心模型実験の再現解析を行い、比較、検討をする。また、格子壁に生じるせん断応力を再現解析により求めた上で、従来の対策効果と比較、考察を行った。そこでせん断応力の時刻歴の応答が入力加速度と類似している点や、従来の格子壁内部のせん断照査の留意する点などが挙げられた。それらを示したことが評価され、受賞につながったと考えられる。

 森君の論文題目は「模擬根による斜面崩壊抑止効果の実験的検討」、共著者は仲祐亮君(群馬大学修士2年)、若井明彦教授 (群馬大学)、後藤聡准教授 (山梨大学)である。
 平成29年九州北部豪雨災害からわかるように、斜面崩壊によって発生した流木は、二次災害を発生させ、被害を拡大させる可能性がある。その反面、樹木の根系には杭効果や緊縛効果といった斜面を安定させる効果があることがわかっている。本研究では根系の斜面崩壊抑止効果を検討することを目的する実験の一事例として、根系が持つ杭効果が斜面に与える影響を検討する。竹串を挿入することで根系の杭効果を表現した模型斜面に、降雨に見立てた散水を行い崩壊の挙動を観察し、竹串のない斜面との比較を行った。実験結果から杭効果は斜面崩壊抑止効果を持っていることが確認出来た。今後は、この抑止効果を考慮した斜面安定計算を行うことによって、より詳細に斜面の安全性の検討が行えることが期待される。そのような点が評価され、受賞につながったと考えられる。