環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の森川光君が、第21回(2018年度)応用力学シンポジウムにおいて応用力学講演賞を受賞しました。

 第21回(2018年度)応用力学シンポジウムにおいて、環境創生部門構造研究室(斎藤研究室)所属の森川光君が応用力学講演賞を受賞した。
 森川君の発表タイトルは「トポロジー感度を欠陥検出指標に用いた時間反転法の超音波フェーズドアレイ探傷への応用」であり、等方性材料中の複数の欠陥に対して、トポロジー感度を欠陥検出指標に用いた時間反転解析を行うことで、超音波フェーズドアレイ探傷に対する適用性能について検討したものである。
 時間反転法とは、計測した欠陥からの散乱波を試験体内部に時間反転し、逆伝搬させることで欠陥の位置を特定する方法である。しかし、欠陥の特定には単に時間反転波の収束位置だけで欠陥の位置を特定せずに、何らかの評価指標を導入することで定量的に欠陥を特定する必要がある。そこで森川君は、指導教員の指導の下、Bonnetにより提案されたトポロジー感度を欠陥検出指標に用いることで、定量的に欠陥を特定する方法を開発した。その有効性を示すために、等方性材料中の複数の欠陥に対して、欠陥形状再構成を行った。また、先進超音波計測であるフェーズドアレイ探傷法を想定し、時間反転法にトポロジー感度を導入した方法が、数理的考察に留まらず、実務的応用へ繋がるかに関しても検討を行った。
今後は、数値シミュレーションを3次元問題に拡張し、欠陥形状再構成の高精度化を目指すことを行う。また、力学的に優れた特性を示すとして、近年注目を集めている材料である、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の異方性材料に対しての適用も行う予定である。