群馬大学理工学部

生命理工学教育プログラム博士前期課程2年の高橋孝輔君が,第31回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム(JSR2018)にてJSR2018学生発表賞を受賞しました。(平成30年1月8日(月)-10日(水))

 第31回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム(JSR2018、つくば国際会議場)が開催されました。これは、全国で放射光を利用しているおよそ1万人程度の学術・産業関係の利用者と各研究施設の研究者が一堂に会する年一回開催されているシンポジウムです。
 高橋孝輔君の修士課程での研究テーマは「生体脂質混合リポソームの構造安定性に関する研究」です。様々な組成の脂質小胞(リポソーム)を作成し、小胞内部にタンパク質を内包させた特殊なリポソームなどを対象として主に放射光X線や中性子線を利用してそれらの構造特性に関する研究を行いました。特に、最近、細胞内の分子混雑環境下での生体物質の構造や機能発現の機構の解明が焦点となっています。また、糖はタンパク質や脂質膜に対する凍結・乾燥保護作用があることが知られており、さらに、リポソーム内に薬剤分子を封入して体内に送達する「Drug Delivery System (DDS)」の希釈・保存液としても利用可能なために、注目を集めていますが、それらの分子レベルでの機能機構に関しては依然不明です。
 今回のシンポジウムでの高橋孝輔君の発表タイトルは「SWAXS(小角・広角X線散乱)法による脂質リポソームに対する糖の効果の検討」で、濃厚糖溶液中での脂質混合リポソームの構造転移を発見し、放射光X線散乱で得られたデータと理論計算を利用して糖の脂質膜構造に与える影響の詳細を明らかにしました。この発表により、JSR2018学生発表賞を受賞しました。

◆シンポジウムの詳細、及びJSR2018学生発表賞の受賞者一覧はこちらをご覧ください。
  ⇒JSR2018のHPへ
  ※高橋君は、「第3分野 加速器・イメージングなど」の欄に掲載されています。