群馬大学理工学部

物質・生命理工学教育プログラム博士前期課程2年の佐野 加苗さんが、東北糖鎖・東京糖鎖研究会合同シンポジウムにてポスター賞を受賞しました。

 2017年11月18日から19日に桐生市市民文化会館で開催された東北糖鎖・東京糖鎖研究会合同シンポジウム(第11回東北糖鎖研究会・GlycoTOKYO2017)において、糖鎖化学研究室の佐野 加苗(M2)さんがポスター賞を受賞しました。
◆受賞演題: α (1-2)マンノシル化反応を利用した高マンノース型糖鎖部分構造の効率的合成
◆著者:佐野 加苗, 小杉 実沙, 石井 希実, 松尾 一郎
 本発表は、小胞体内において糖タンパク質の品質管理機構への関与が示唆されている高マンノース型糖鎖の機能解明を目指した研究の一環で、高マンノース型糖鎖の共通構造であるマンノースオリゴマーを連続的グリコシル化反応により、一段階で効率的に合成する方法について報告しました。一般に、糖と糖を化学的につなぎ合わせてオリゴ糖を合成する際、糖残基への保護基の導入、グリコシル化反応の立体制御、立体異性体の分離など煩雑な工程が必要でした。そこでマンノオリゴ糖を合成するにあたり、糖受容体と糖供与体の両方の性質を担う糖誘導体をデザインし、自己縮合反応させることで、1回のグリコシル化反応で2〜8糖からなるオリゴ糖が得られることを示しました。さらに糖残基上の保護基の種類を検討した結果、C-3位の保護基により、グリコシル化反応における立体選択性を完全に制御できることを明らかにしました。