群馬大学理工学部

環境創生理工学教育プログラム博士前期過程1年の田島一希君が、平成29年度(公社)日本地すべり学会第56回研究発表会にて、若手優秀発表賞を受賞しました。

 環境創生理工学教育プログラム博士前期過程1年の田島一希君が、2017年8月22-25日に長野県長野市ホクト文化ホールで開催された第56回(平成29(2017)年度)(公社)日本地すべり学会研究発表会に参加してポスター発表を行い、若手優秀発表賞を受賞しました。
 論文題目は「平成26年長野県神城断層地震による一地すべりの発生機構についての解析研究」であり、平成26年11月に長野県北部で発生した長野県神城断層地震により小谷村市場1号地区、八方岩地区で発生した大規模な地すべりを対象に、二次元動的弾塑性FEM解析を実施しました。対象とした地すべりは川を挟んで対岸にあり近い位置であるにも関わらず、地すべりの崩壊形態に違いが見られました。そこで、地すべりが発生した詳細な原因を把握するため、再現解析及び崩壊機構の検討を行いました。一部の地層において地震動の繰返し載荷による強度低下が発生したことが、今回の地すべりの発生要因であるという点に着目し、解析のケースをパラメトリックスタディ的に5つに分け解析終了時の変形の様子や最大せん断ひずみ、水平変位時刻歴をそれぞれ比較しました。解析結果より両地区ともに実際の地すべりの挙動と同様の傾向を示すことができ、市場一号地区では斜面上部で崩壊が先行的に発生し、八方岩地区では崩壊した土砂が土塊移動のような変位挙動が示唆され、崩壊形態の違いを考察することができました。
 本研究では対象とした地すべりについて定性的な解析及び崩壊機構の検討を行ったこと、またポスター発表では発表内容やポスターの出来栄え、発表態度等が評価され受賞につながりました。