群馬大学理工学部

第39回日本バイオレオロジー学会年会において、理工学府 物質・生命理工学教育プログラム 博士前期課程1年の岡本理花さん(高分子物理化学研究室)が、最優秀ポスター賞を受賞

 平成28年6月18日~19日に東京都の霞ヶ関ビルで開催された第39回日本バイオレオロジー学会年会において,理工学府 物質・生命理工学教育プログラム 博士前期課程一年の岡本理花さん(高分子物理化学研究室)が最優秀ポスター賞を受賞した。本学会は,生体物質の機能,構造,物性,及び医療材料への応用について討論するものであり,20件のポスター発表の中から厳正な審査の結果2件のポスター賞が授与された。

 受賞対象となった発表題目は「シゾフィランの水溶液中での秩序-無秩序転移におけるカルボキシ基導入の効果」である。シゾフィランは水溶性の天然多糖であり,水中では三重らせん構造をとる。シゾフィランの三重らせん形態では,側鎖の脱水和により主鎖の三重らせんの解離とは異なる秩序−無秩序転移が起こる。本研究は,過ヨウ素酸,及び亜塩素酸による酸化反応を利用して側鎖グルコース環を開環して多糖を電解質化し,その化学修飾が引き起こす転移挙動の変化から多糖の規則構造における水和について知見を得る大変ユニークな研究である。酸化反応により側鎖が化学修飾されると,側鎖の転移に対する不活性化のほかに,構造化した水和構造の一次元的長さが変化することが見いだされた。この研究結果は,この多糖の側鎖−溶媒間で構築される秩序的水和構造の研究をさらに発展させる成果である。

 なお,本研究は理工学府分子科学部門 吉場一真助教の指導のもとに行われたものである。

7-5%e5%ad%a6%e7%94%9f%e5%8f%97%e8%b3%9e